チェストベリー[ちぇすとべりー]

チェストベリーの概要

チェストベリーはクマツヅラ科に属し、日本ではイタリアニンジンボクと呼ばれることもあります。かつて、通経薬や催乳薬として用いられていた経緯があり、現在この作用を、チェストベリーが脳下垂体に直接影響を与え、黄体形成ホルモンを増やし卵胞刺激ホルモンを減少させるものによるものと考えられています。脳下垂体はホルモン中枢であり、ここが刺激されることによって、黄体機能不全から引き起こされる水分滞留及び月経過多といった現象を軽減させます。他にも膝のむくみや口唇の発疹、生理時の吹き出物といった症状、及び母乳分泌促進を目的にチェストベリーが利用されることもあります。また母乳分泌促進はドパミン受容体にチェストベリーが作用するためと言われています。尚、ちぇすとべりーは、子宮内膜症や子宮筋腫、生理前症候群、更年期障害といった症状にも利用されています。

ちぇすとべりー/ハーブで期待される効能・効果

ホルモン分泌をコントロールする働きなど。主に生理不順、生理痛、生理前症候群といった症状に対して、その改善目的でちぇすとべりーが利用されています。使用を控えるケースは、知られておりません。副作用では、皮膚に対する痒みなどの刺激を発症することがまれにあります。含有される成分では、シネオールなどの精油成分、ビテキシンといったフラボノイド配糖体、カスティシンなどのフラボノイド、そしてアグヌシドやアウクビンといったイリドイド配糖体などがあります。