ウィッチヘーゼルの概要
ウィッチヘーゼルはマンサク科に属し、日本ではアメリカマンサクとも呼ばれています。エクレクティック派の医師が十九世紀ごろに、切り傷や虫刺され、湿疹や痔、眼の炎症などに使っていた経緯がありますが、もともとは北米先住民によって古くから利用されてきた方法です。現在ドイツでは、口腔粘膜の炎症である口内炎や歯肉炎など、並びに止血、静脈瘤、痔や下痢といった症状にウィッチヘーゼルが使われ、フランスでは、口腔衛生や眼の痒み、日焼け後や髭剃り後のスキンケア或いは止血といった症状に使われています。また、含有される成分でタンニンがありますが、これは外用として利用した際、収斂作用(しゅうれんさよう)や皮膚を守る働きがあると言われています。尚、アメリカで市販される、蒸留によってウィッチヘーゼルの小枝から生産されるウィッチヘーゼルウォーターは、このタンニンが含まれていないとされています。
うぃっちへーぜる/ハーブで期待される効能・効果
収斂、止血、静脈保護、防腐作用など。静脈瘤、口腔粘膜の炎症、軽い外傷、痔疾、月経過多、下痢といった症状に用いられています。使用を控えるケースは、認められておりません。また副作用も特に認められていませんが、稀にタンニンへの反応から不快感を胃に生じることがあるそうです。うぃっちへーぜるに含有される成分では、クエルセチンやケンフェロールといったフラボノイド類、プロアントシアニジンやカテキンといったタンニン類、並びに精油成分といったものがあります。