シナモン/カシア[しなもん/かしあ]

シナモンの概要

シナモンは欧米で、お菓子に加えてケーキなどの材料として使っており、アジアでは羊肉の臭みを消すために、調理においてシナモンを加えると言われています。原産地を中国とするカシアは、シナモンとよく似たものになっていますが、これは漢方の領域で桂皮(けいひ)に利用されるものとなります。両者の分類は正確には知られていない傾向があり、どの国でも似たような用い方をしていると言われています。芳香はスパイシーで特有の香りを放っています。一般には、単独で飲用されることはなく、他のハーブと併用して飲まれています。腹痛や下痢などの症状を緩和し、胃腸の機能を穏やかに調整する働きがあると言われています。また、消化を促す働きや体温を上昇させる作用などがあるともされています。シナモンはクスノキ科に属し、原産地をスリランカやインドネシアとする常緑高木で、利用部位は、シナモンの樹皮部となります。有効成分では、粘液質をはじめ、糖類やシュウ酸カルシウム、タンニン、ゴム質、クマリンといったものが知られています。

シナモン/ハーブティーで期待される効能・効果

血圧低下、血行促進、強壮、鎮痙、消化促進、収斂、抗菌作用など。また、神経を強化する働きや吐き気を抑える作用、腸内のガスを排出する働きなどもあるとされています。更に、ひきはじめの風邪などにもシナモンが有用とされています。尚、糖尿病の治療薬や降圧剤などを服用している方は、その利用する量に注意が必要とされています。また、妊娠中の方もその利用を控えた方が良いとされています。