ヤロウ[やろう]

ヤロウの概要

ヤロウはギリシャ神話のアキレスに由来する名称となっており、広く知られています。ハーブティーにしたヤロウは、ハッキリとした芳香を有し、味もやや辛味を感じます。飲用する際は、単独で用いられることもありますが、他のハーブと併用して飲用されることもあります。辛味がきついため、蜂蜜などの甘味を加えると飲みやすくなると言われています。キク科に属し、原産地をヨーロッパとするヤロウは、多年草となります。利用部位は花で、ビタミン類及びミネラル類を沢山含んでいます。そのため、強壮目的で利用されることもあります。また、インフルエンザや風邪などの症状を緩和する働きもあるとされていて、これはヤロウの有する発汗や利尿の働きによるものです。その他、月経不順を改善する働きや、抹消血管を広げる作用から、血圧を低下させる働きなどがあると言われています。やろうの有効成分では、クマリン、ステロール、タンニン、サルチル酸、シアニジン、ラクトン、フラボノイド、サポニンといったものが知られています。尚、日本では西洋鋸草(せいようのこぎりそう)の名称で知られています。

やろう/ハーブティーで期待される効能・効果

強壮、止血、利尿、血液浄化、血圧低下、消化促進、収斂、抗痙攣、殺菌、ホルモン様、抗炎症、発汗、血管拡張作用など。また、生理痛の痛みやインフルエンザ及び風邪といった症状に対しても有用に働きかけると言われています。その他、栄養補給目的でも利用されます。尚、過剰摂取に起因して眩暈及び頭痛といった症状を訴えることもあります。また、稀にキク科植物に対してアレルギー反応を示す方もおられ、やろうの利用に注意が必要とされています。その他、妊娠中の方も、使用に注意を要します。