ハロペリドール
鎮静作用を持つトリプトファン、SAMe(サム・イー)、キャットニップ、パッションフラワー、カモミール、セントジョーンズワート、カバ、バレリアンといったものとハロペリドールと組み合わせて用いると、傾眠作用が高まります。従ってこれらのものとは併用を控えます。コーラノキ、ガラナ、マテといったハーブにはカフェインが含まれています。ハロペリドールはこのカフェインによってその吸収を阻害されると示唆されています。このため、カフェインを含有するものとの併用も控えます。ハロペリドールは、抗精神病薬の一つであり、精神障害をはじめ、精神分裂病、トゥーレット症候群などに適用されています。尚、お茶やコーヒー、コーラー、チョコレートといった飲食物にはカフェインが含有されています。ハロペリドールは、カフェインによってその吸収を阻害されるため、これらの飲食物と同時に利用することは控えるべきとされています。またアルコールはハロペリドールの傾眠作用を強めるため、本剤を利用している際は、アルコールの摂取を控えます。
ヒドララジン
大蒜(ニンニク)、サンザシ、銀杏(イチョウ)、サヤバナといったハーブには血管弛緩作用が認められています。これらのハーブとヒドララジンを併用したことによって重大な健康被害となる相互作用などは知られていませんが、過剰に血圧低下を惹起する恐れが指摘されています。ヒドララジンは、いわゆる降圧剤のことを指していて、高血圧などの際に血圧降下作用を期待して利用されています。ただし、ヒドララジンの利用は、心臓発作及び狭心症を引き起こす要因ともなりえるもので、過去に心臓疾患などを惹起した経緯が見られる場合はその利用に注意が必要とされています。その他うっ血性心臓不全にも使われることがあります。尚、アルコールには血管拡張作用が認められており、これと同じ作用がヒドララジンにあります。このため、両者を組み合わせて利用することによって過剰に血圧低下を引き起こす可能性がありますので、これらの併用は控えます。また、ビタミンB6(ピリドキシン)はヒドララジンの利用によって体外へ過剰に排出されてしまいます。このため、ビタミンB6の欠乏症を引き起こす可能性があります。