塩酸プロプラノロール
セントジョーンズワートは、モノアミンオキシダーゼ阻害薬と似たような作用を有し、これが塩酸プロプラノロールとの併用により有害な相互作用を現します。塩酸プロプラノロールを利用時は、セントジョーンズワートに使用を控えます。ブラックペパーには、ピペリンと呼ばれる化学物質が含有されています。これが血液中に存在する塩酸プロプラノロールの含有量を増加させます。このため、過剰摂取は控えるべきとされています。塩酸プロプラノロールは、狭心症、不整脈、高血圧といった症状に対して用いられています。また心臓発作を過去に発症しているケースにおいて、再発作の予防目的でも使われます。この塩酸プロプラノロールは強い作用を有するため、他の治療薬との間に多くの相互作用を現します。そのため、利用には医師への相談が必要とされています。その他、偏頭痛や甲状腺機能亢進症、食道或いは胃部の出血などに対しても用いられています。尚、塩酸プロプラノロールは、コエンザイムQ10の利用効率を低下させる作用があります。また、シメチジンと言われる制酸剤は、血液中の塩酸プロプラノロール量を増加させる働きがあり、制酸剤を利用する際は、シメチジン以外のものを利用します。
塩酸メチルフェニデート
パッションフラワー、セントジョーンズワート、トリプトファン、バレリアン、キャットニップ、カモミールSAMe(サム・イー)などは鎮静作用が認められており、これらのハーブと塩酸メチルフェニデートを併用することで鎮静作用が過剰に強まる恐れがあるとされています。またコーラノキ、ガラナ、マテといったハーブには興奮作用を有するカフェインが含有されており、この作用と塩酸メチルフェニデートの作用の間に有害な相互作用が発生するとされます。塩酸メチルフェニデートは、中枢神経刺激剤のことで、ADHDと略される注意欠乏障害に対して適用されています。その他、学習障害や精神障害にも利用されています。