藜/アカザ[あかざ]

アカザの概要

アカザ科に分類される一年草であり、夏から秋の間で密に黄緑色の小さい花を枝先につけます。その際、円形で且つ平たい果実もつけます。縦筋を持つ茎は直立し、秋を迎える頃に木質化します。葉は、見た目は白っぽい或いは紅紫色をした粉をつけたような感じになっており、その形状は卵型又は菱形をしています。アカザ科に分類される藜(あかざ)は日本各地の畑や荒地、空き地など様々なところにおいて見られますが、一般には栽培化されたものが用いられています。アカザの栽培は、種子で繁殖するため、水はけの良い場所で、且つ日当たりと風通しのよい場所が適していると言われています。

アカザ/薬草で期待される効能・効果

整腸作用、喉痛の改善、湿疹の改善、歯痛の改善作用など。ただし、妊婦の方や胃腸が冷えやすいといった方は、その利用を控えた方がよいとされています。また、アカザを黒焼きにしたものが、アザや疣(いぼ)といった症状に対して有効とされる説もあります。一般には、乾燥させた茎葉を水を用いて煎じ、これを飲用します。良く知られるものでは、青汁への利用もあります。尚、藜はその採取時期によって含有される成分が異なるため、使用目的に応じた採取時期及び採取部分を選択する必要性があります。その他、藜は民間療法において用いられてきた薬草であるため、漢方の領域ではその生薬名を有しません。