エゴノキ[えごのき]

エゴノキの概要

エゴノキの花は白く、木の色は黒色を帯びているため、ひときわ目立つ落葉高木となります。開花時期は五月から六月にかけてで、高さは成長すると十メートルに達します。花の形状は星型で、これが下側に垂れ下がって、咲き開きます。風圧で簡単に落ちてしまうところが特徴で、落下しても甘い芳香を有します。そのため、蜜蜂をはじめ、クマ蜂などの多くの虫が群がります。エゴノキの実が成熟するのは八月から九月にかけてで、その形状は丸形で、小型のものとなります。エゴノキに含有される成分ではサポニンがあり、これがえぐみの原因となっており、名称もこれに由来したものとなっています。平安時代などでは、すり潰したエゴノキの実を水に混入させ、それを石鹸として利用していたそうです。また、木の質が非常に頑丈なため、コマやソロバンなどにも使われていた経緯があります。尚、かつては魚がサポニンの働きによって痺れて浮上してくるため、これを漁獲するといった方法が用いられていましたが、現在では、このような手法は禁止されるに至っています。

えごのき/薬草で期待される効能・効果

発泡などに使われます。主に石鹸及びシャンプーといったものに利用されています。別名では、ロクロギ、コハゼノキ、チシャノキなどとも呼ばれ、生息域は日本各地になります。街路樹として利用されていたり、公園や庭先などに植えられていたりします。