夷草/エビスグサ[えびすぐさ]

エビスグサの概要

エビスグサは原産地を北アメリカとしていて、マメ科に分類される一年草となります。現在、日本をはじめ、中国や東南アジア諸国においても栽培されています。ハブ茶で広く世に知られていますが、大半の民間薬がお茶の代用或いは健康茶として飲用されています。利用される部位は、エビスグサの種子となりますが、これがハブ茶にも使われています。漢方の領域では決明子(けつめいし)と呼ばれる生薬名を持っており、その意味は、充血された目の疲れを改善し、延いては視力の回復もするといったものになります。このケツメイシは、日本薬局方にも記載されている名称です。元来、ハブソウの種子が、ハブ茶に利用されていましたが、今日ではハブ茶と言えば、ケツメイシとなっています。ハブソウもケツメイシと同じくマメ科に分類されていて、一年草となります。漢方の領域では、望江南(ぼうこうなん)という生薬名を有しています。整腸作用及び健胃作用を得るために利用する際は、ケツメイシを最初に焙った後に、煎じて飲用されます。通常、利尿作用や緩下作用を得るためなどには、そのままお茶の代用として利用されます。また、煎じ方も濃いものにすれば、その風味もコーヒーとよく似たものになると言われています。かつて日本においても食糧難時代に、コーヒーの代替用としてエビスグサが利用されていた時期もあります。その他、エビスグサは外用で虫刺されにも使われており、この場合、微量の塩を用いて生葉のエビスグサを揉みます。

エビスグサ/薬草で期待される効能・効果

整腸・健胃・利尿・緩下作用など。また、虫に刺された場合も、外用で夷草の生葉が用いられることも有ります。