枇杷/ビワ[びわ]

ビワの概要

ビワは中国が原産地とされている植物で、梅雨が訪れる季節はビワの旬となる時期です。果樹として栽培されており、バラ科に分類されるビワは、常緑高木となります。ビワの開花期は、十一月と十二月の間で、また六月と七月の間で果実は成熟していきます。利用されるのは葉部で、これを乾燥させたものが枇杷葉(びわよう)と言われています。一般には利尿作用があるとされていて、また下痢や咳といった症状に対してもその改善目的で利用されています。漢方の領域では、枇杷葉湯といった処方があり、これは食あたりや夏場の痩せなどに適用されるもので、枇杷が配合されています。通常、内用に使われるビワヨウですが、枇杷の葉療法では、外用として用いられています。古くなった枇杷の葉を用いたもので、これを洗浄し、火を使って焦げないように焙ります。これが療法に用いられ、腹や背中、腰や尻など病気があると思われるところに圧し揉みされます。ただ、科学的な根拠がないため、あくまで民間で使われている範囲内のものとなります。その他、枇杷の種子は、杏仁(きょうにん)の変わりに用いられることもあります。種子部は、枇杷仁(びわにん)と呼ばれていますが、青酸配糖体が含有されているため、その使用に注意が必要とされています。

ビワ/薬草で期待される効能・効果

利尿作用など。また咳止めや下痢止めなどにも利用されています。その他、あせもなどの皮膚病に対して、入浴剤といった形式で利用されることもあります。