ハマスゲ[はますげ]

ハマスゲの概要

ハマスゲは浜辺に見られる花の一つで、あまり目立たずに生息し、カヤツリグサ科に分類されています。スゲとは古い名称のことで、もともとカヤツリグサに因んでいます。つまり浜辺に生息するカヤツリグサがスゲということになります。これに対して、夏場の日差しを多く浴びて浜辺に生息しているものではハマユウと呼ばれる植物があります。ハマスゲは、もともと海岸などにおいて生息していたとされる植物ですが、現在、普通の砂地や原野、延いては都心などにおいても見られる植物になっています。ハマスゲの増殖は、地下茎を伸長させて行います。その地下茎は細く、そして長くなっています。利用されるのは、この地下茎が伸長した先っぽに発生する塊茎で、その大きさは小さいものになっています。ハマスゲは漢方の領域において利用されており、香附子(こうぶし)と言われる生薬名を有しています。日本薬局方にもその名称が記載されています。一般に、コウブシ単体での利用はあまりなく、多くは漢方などにおいて配合の材料とされています。また、コウブシは中国で沙根草と呼ばれています。また、はますげを沙草と呼んでいます。この植物は、一般にはほとんど利用されることはありませんが、漢方においては汎用されています。

はますげ/薬草で期待される効能・効果

風邪や頭痛、健胃、消化促進、そして婦人病の諸症状に対して、その改善目的で利用されています。いずれも、漢方の領域において配合され、且つ処方されるものとなります。