薄荷/ハッカ[はっか]

ハッカの概要

ハッカの歴史はかなり古いとされているため、その使用時期は明確になっていません。ただ、日本へは中国から伝えられたと言われています。また、その種類もかなり多いものとなっていて、区別が困難とさえ言われています。日本では、古くからハッカという言葉が使われてきましたが、近年ではペパーミントと呼ばれているため、しばしば混同を招くことが多いようです。正確に言えば、ハッカとペパーミントは同一のものではありません。ペパーミントは花穂が小さくなっており、ハッカは花が葉腋に咲きます。日本のハッカは、北海道北見などが広く知られる産地となっています。ただ、薄荷は暖かい地域にて成長しやすい性質を持っているため、それに伴って含有される薄荷油も多くなると言われています。また、メントールの量が、ペパーミントのそれより非常に多くなっております。日本各地の畑や山野に見られる植物で多年草となります。別名では、「メザメグサ」、「メハリグサ」、「メグサ」などとも呼ばれています。成長すると凡そ七十センチ程度の草丈に育ち、繁殖は、地下茎を伸長させながら行います。細毛を有する茎葉は、方形をしています。縁に鋸歯を有する葉は対生し、その形状は楕円形をしています。花を葉液につかせ、その色は薄紫色や白色などとなっています。

ハッカ/薬草で期待される効能・効果

駆虫作用、鎮痛・鎮痙・消炎・血管拡張・解熱・健胃・鎮痒・収斂・発汗作用など。一般に吐き気や食べすぎ、腹部膨満感、消化不良、そして歯痛や頭痛、湿疹、口内炎、風邪といった症状に対してその改善目的で利用されています。