オウレンの概要
根が黄色く、それが連なって伸長することに名称も由来しています。オウレンはキンポウゲ科に分類される多年草であり、春を迎える三月頃から開花しはじめます。また、三つの変種に分類されていて、もっとも利用されていて且つ栽培化されているのはオウレンのうち、セリバオウレンと呼ばれる種類になります。九州などでは、かつて自生するオウレンは存在しないと考えられていましたが、現在幾つかの県内で、その存在が認められています。その種類もセリバオウレンになります。かつての僧侶が病を未然に防止するために栽培したと考えられていて、現在見つかっているものは、それが野生化した種類と推測されています。一般に、利用部位は根となりますが、漢方の領域でも同様に用いられ、生薬名もそのまま黄連(おうれん)と呼ばれるに至っています。見た目は鮮明な黄色をしており、含有される成分には、ベルベリンと呼ばれるアルカロイドの一種があります。尚、採取した根茎はひげ根を取り除いてから天日干しで乾燥させます。
オウレン/薬草で期待される効能・効果
抗ストレス・抗潰瘍・抗炎症・抗菌・解毒作用など。また、下痢止めや整腸、健胃、洗眼、止血といった目的でも利用されています。民間薬で良く知られるものには、食欲不振や胃炎といった症状に対して、水を用いて煎じた黄連が飲用されています。