木瓜/ボケ[ぼけ]

ボケの概要

ボケは発芽前に先立って花を開花させます。その色は白色や紅色、淡紅色、緋紅、或いは白と紅色の斑などとなっています。また、ボケは雌性花及び雄性花を有します。楕円形をした果実を持ち、叢生(そうせい)した茎を有します。枝分かれが多く、基部に托葉が見られます。その形状は腎形となっています。葉は、縁に細い鋸歯が見られ、互生します。その形状は楕円形から長楕円形をしています。種類も多く、日本では古くから観賞用に栽培化されていたとされます。原産地を中国としていて、バラ科に分類されるボケは落葉低木となります。ボケの栽培は、水はけの良い土壌で日差しが良く当たる場所を選び、株分け、実生、挿し木、鉢植えにて行われます。このうち実生においては割った果実から種子を採取し、これを洗浄して床まきされます。また、春の萌芽が訪れる前に株分けや挿し木は行われます。ボケの採取は、果実が落下する前に行い、それを水を用いて洗浄後、天日干しにて乾燥させたものが薬草として利用されます。また、果実は果皮が黄色っぽくなる頃に落ちるとされています。尚、クサ木瓜の果実を和木瓜(わぼっか)と言い、カリンの果実を木瓜(もっか)、唐木瓜(とうもっか)と言います。いずれも生薬名となります。

ボケ/薬草で期待される効能・効果

強壮・補血・疲労回復作用など。また、食あたりや咳といった症状に対しても、その改善目的で利用されています。利用する際は、乾燥させた果実を、水を用いて煎じ、飲用されます。