アロエ[あろえ]

アロエの概要

橙黄色をした筒状となった花が、夏が訪れる頃に暖地において花序を現し垂れます。アロエの特徴としては葉の縁に三角形状の棘(とげ)があることで、その葉は多肉質で灰緑色をしています。基部から拡張した葉は、茎を抱いています。アロエは成長すると一メートル以上に達し、原産地を南アフリカとする常緑の多年草となります。暖地において生息している植物であるため、寒さには弱くなっています。そのため、冬には暖房のある室内において生育します。アロエの栽培は株分けによって行いますが、比較的簡単に根がまわります。ただ、毎年根替えを行う必要があるとされていて、これは根腐れを惹起しやすいことに起因します。アロエを採取する際は、多肉質な生葉を利用しますが、この中に含まれている液汁に薬効成分が含有されています。最近では、あろえ成分由来の商品がいくつか出回っており、ジュースの他、化粧品やヨーグルトなどにも利用されています。また、日本では観賞用として利用されているケースも見受けられます。

あろえ/薬草で期待される効能・効果

胃腸や便秘といった症状に対しては内用で用いられています。一方、切り傷や火傷、虫刺されなどでは外用で使われています。古くから「医者いらず」との名称で親しまれてきた経緯があり、様々な症状に対して利用されています。内用では、葉に含有される液体を直接飲用しますが、外用では、その液体を患部にあてて用いられています。