目木/メギ[めぎ]

メギの概要

メギは互生した葉を長い枝につけ、短い枝には葉が数枚つきます。四月を迎える頃に出てきた新しい葉は、その付け根部分に小花をつけます。その花は六弁花を数個つけ、色は淡黄色をしています。花の時期が終り、秋が訪れる頃に成熟した果実は赤くなります。その形は長楕円形となります。メギは関東より西側の野山や野原に見られる落葉低木でメギ科に分類されます。成長すると凡そ二メートルに及ぶものもあり、小枝は棘状で鋭く、稜を有する枝となります。別名では、コトリトマラズと呼ばれています。オオバメギ或いはミヤマメギは、目木と見た目がよく似ており、開花期が六月を迎える頃となります。また少し大きめの葉を持ち、棘(とげ)は少なくなっています。栽培は、湿地を選んで植えつけられます。また、小苗を春及び秋にて採取したものを使います。収穫は、秋と冬の間が適しているとされていて、その際、太くなった根及び枝をきりとり、皮を剥いだ後、天日干しにて乾燥させます。これが薬用として利用されることになります。

メギ/薬草で期待される効能・効果

制菌・収斂・消炎作用など。これらの働きは、ベルベリンなどが含有されているためで、このベルベリンは、目木の内皮に多く存在しています。利用する際は、乾燥させたものを水で煎じ、これを冷湿布にして、患部へあてます。また、うがい薬などでも使われており、適応症は、歯茎の腫れや口内炎、扁桃炎などになります。一日複数回行います。