茶/チャ[ちゃ]

チャの概要

チャは十月を迎える頃に、五弁からなる花を葉の付け根部分に開花させます。その色は白色をしていて、一つ一つが下の方に向いています。年を越えて秋頃に果実を熟成させ、その際、種子を三つ開いて見せます。チャは成長すると凡そ一メートル以上の高さに育ち、細かく分岐した枝を持ちます。葉は互生し、革質で、鋸歯が縁にみられます。その表面は光沢があって濃い緑色をしています。チャはもともと中国から帰国した栄西(えいさい)と言われる人物によって国内に持ち込まれたと伝えられていて、当時、現在の福岡県に初めて植えられたとされます。この栄西は、臨済宗(りんざいしゅう)の開祖と言われている人物です。また、江戸時代に目覚まし草と言われていましたが、これは頭がすっきりして眠気が消えることに由来しているとされます。トウチャと呼ばれているのは、変種とされているもので、チャの葉より数倍大きな葉を持っています。原料として紅茶などに用いられておりますが、強い苦味を持っているため、茶の方が美味とされています。

チャ/薬草で期待される効能・効果

収斂作用、消炎作用など。これはタンニンが含まれているためで、他にもカフェインやアミノ酸などを含有しています。また、天日干しにて乾燥させたものを水で煎じ、これを歯痛や歯茎の腫れ、口角炎の改善目的で飲用されます。更にうがい薬としても利用されており、扁桃炎や口内炎が適応症になります。