ミカンの概要
ミカンは東南アジアに広く見られる植物で、原産地をインドとしています。ミカンは中国を経由して日本へ伝わったとされていて、冬場のコタツで食される果物として、日本では馴染みの深いものとなります。現在、一般に広く普及しているのは、鹿児島県において偶然発生したとされる温州蜜柑(うんしゅうミカン)と呼ばれているもので、その発生は江戸時代頃とされています。その後、明治に入ってから広く市場へ出回るようになったとされます。また、紀州蜜柑(きしゅうミカン)は、日本で最も古いとされる蜜柑で、四国が産地となっています。ミカンの近縁種では、レモンやマンダリン、グレープフルーツ、ベルガモット、スイートオレンジといったものがあり、いずれも西洋ハーブとなります。蜜柑に含有される成分では、ビタミンC、β-クリプトキサンチン、アクリドン、クエン酸、フラボノイドであるヘスペリジン、そして精油成分であるミルセン、γ-テルピネン、シトラール、α-ピネン、リモネン、リナロール、リモネンといったものがあります。
ミカン/薬草で期待される効能・効果
毛細血管の強化・去淡・健胃・抗アレルギー・消炎・血行促進・鎮咳・発汗・血圧低下・抗菌・鎮静作用など。一般に、風邪やそれに伴う咳及び痰、腰痛、神経痛、リウマチ、冷え性、捻挫、打ち身、しもやけ、ひび割れ、食欲不振、疲労、そして生活習慣病である高血圧といった症状に対して、その改善目的で利用されています。利用する際は、乾燥させた皮を煎じて服用するか、粉末状にして利用します。また、入浴剤やその他の外用でも使用されます。