茅/チガヤ[ちがや]

チガヤの概要

チガヤはイネのように硬くなった葉を有し、花穂は、葉が伸長しないまま、春を迎える頃に現れます。その色は赤褐色になっています。その後、花穂は伸長し、長毛を有する銀白色の穂へと変化します。チガヤの花穂はツバナと呼ばれていて、食味は甘くなっています。根茎は地下において長く伸長し、その表面には節が見られ、白色になっています。根茎の食味も甘くなっています。チガヤは日本各地の原野や丘陵地などに見られ、日差しがよくあたる所を好みます。イネ科に分類されるチガヤは群生する多年草となります。栽培自体は、あまり行われていません。これは、チガヤが雑草として非常に強くなっており、発生してしまったのを取り除くのが大変になるからです。ただ、茅の見た目は美しいと言われています。採取は、地上部が枯れる秋ごろが適しているとされ、地下茎を掘り出します。その際、鱗片や細根を取り除き、その後、水を用いて洗浄し陰干しによって乾燥された物が薬草として利用されることになります。

チガヤ/薬草で期待される効能・効果

消炎・止血・利尿・浄血作用など。また月経不順や鼻血、浮腫といった症状に対してもその改善目的で使われています。利用する際は、乾燥させた根茎を水で煎じ、一日三回に分けて飲用されています。また、急性腎炎や妊娠による浮腫などに対しては、適宜その濃度を高くします。