カワラケツメイの概要
カワラケツメイは、葉腋に夏から秋にかけて二個ほどの黄色い五弁を有する花を咲かせます。カワラケツメイの花は小さく、その後ろには、莢(さや)が見られます。この中に種子が含まれており、その種子は硬くなっています。カワラケツメイの見た目は、毛が多くなっており、成長すると凡そ五十センチ程度の高さになります。中実の茎は細くなっており、互生する葉を有します。偶数羽状複葉となっており、沢山の小葉は対生しています。マメ科に分類されるカワラケツメイは、本州から九州、そして四国など日本各地の川原や原野において見られる一年生草本となります。同じような植物では、薬効を有しないもののクサネムと呼ばれるものがあります。クサネムには毛が存在せず、中がうつろとなった茎を持ち、下側が白っぽくなった葉を有します。蝶形花を有し、その色は淡黄色になっています。莢(さや)に節が見られる果実を持ち、この果実が完熟すると節から外れて下に落ちます。やや乾燥した場所を好んで生息し、そのため湿地は好みません。春を迎えるころに種まきを行い、採取は、花が大半終了して莢になる時期が適していると言われていて、ちょうど晩夏の頃にあたります。その際、根元から切り取り、日陰干しによって乾燥させたものが利用されています。
カワラケツメイ/薬草で期待される効能・効果
整腸・緩下・利尿作用など。一般に、便秘や夜盲症、浮腫みといった症状に対して、その改善目的で使われています。また、乾燥させたものをお茶の代用として飲用されておりますが、腎臓炎などに対しては水を用いて煎じたものを一日三回に分けて飲用されています。