マコモの概要
原始時代には、枯れたマコモが敷物に使われていたとされ、これを菰(こも)と言っていたとされます。稲作が始まるとイネの藁が菰に用いられるようになったとされていて、最初の菰と区別するために、真菰と言われるようになったとされています。マコモの若い茎先へは春を迎える頃に黒穂病菌の一つが寄生すると言われています。この時のマコモを菰筍(こもだけ)或いは菰角(こもづの)と言い、長く伸びきれない茎は軟化してしまします。これが食用にされています。別名では、チマキグサ、コモクサ、コモガヤ、カツミなどと呼ばれており、マコモの近縁種とされる西洋ハーブでは、ワイルドライスといったものがあります。マコモは日本各地の湿地帯である川岸や沼などに見られ、多年生抽水植物となります。成長すると凡そ二メートル程度の高さに育つものも見られ、群生して、太い地下茎を泥中に這わせて伸長していきます。線形をした葉は、長いもので一メートルに達するものもあります。細長い種子は、褐色をしていて、八月から十月にかけて雄花穂を赤紫色にしてつかせます。また、その上に、雌花穂を淡緑色にしてつかせます。真菰に含有される成分では、ビタミン類であるビタミンB1、ビタミンB2、ミネラル類であるカルシウムや鉄分、そしてシリンドリンやアルンドインといったトリテルペノイドなどがあります。
マコモ/薬草で期待される効能・効果
浄化・免疫賦活・利尿・血圧低下・解毒作用など。一般にアレルギーや肌荒れ、浮腫み、水虫、そして習慣生活病である高血圧症状などに対してその改善目的で利用されています。利用する際は、乾燥させた根及び根茎を煎じて服用されます。