タラノキの概要
トゲウドとも呼ばれていますが、これは多くの鋭い棘(とげ)が薄茶色の幹に見られるところに由来しています。タラノ芽は、タラノキの新芽であり、山菜の一つとして広く知られています。特有の辛味と匂いを持ち、食用には胡麻和え、白和え、天ぷらなどに利用されます。栄養素では、質の良いタンパク質が含有されており、他にビタミン類なども多くなっています。タラノキを選ぶ際は、芽が肥大化しているものが良いとされていて、これは食味もよく柔らかくなっているためです。よく誤解によって採取されてしまうのがウルシ科に分類されるヤマウルシで、これに触れて汁が付着すると、かぶれます。見た目は良く似ていますが、タラノキには棘があり、ウルシにはそれが見られません。タラノキの近縁種では、コリアンジンセンなどがあり、他にも西洋ハーブでアメリカンジンセンが存在しています。タラノキは日本各地の日差しのあたる山野や草地などに見られ、落葉低木となります。楤木に含有される成分では、エラトサイド、ゲニン、β-シトステロール、そしてサポニンであるβ-タラリンといったものがあります。
タラノキ/薬草で期待される効能・効果
整腸・肝臓保護・強壮・健胃作用、糖質の吸収を抑える働きなど。主に糖尿病や腎臓病、高血圧といった習慣生活病の予防、神経痛の緩和、疲労の回復といった目的で利用されています。利用する際は、熱湯による浸出液が飲用されたり、乾燥させた根及び皮を水で煎じて飲用されたりします。