箒木/ホウキギ[ほうきぎ]

ホウキギの概要

ホウキギの花は夏と秋の間、葉腋に沢山束ねて発生します。その色は淡緑色をしていて、雄花と雌花は異なるものとなります。深緑色をしたものが雌花で、黄色の「やく」が現れるのが雄花となります。雌花は控えめになっていて、あまり目立ちません。果実は星型になっています。また、宿存萼に覆われています。直立した茎を持ち、枝は甚だしく分かれ、最初は緑色で、次第に赤みを帯びて、その形状は楕円形状から球形となります。線状披針形をした葉を持ち、一年生草本となります。ホウキギの種子は非常に軽くて、そして小さいものになっています。また、全草は八月から九月にかけて赤っぽくなっていきます。その際、茎枝も硬くなっていきます。ホウキギの原産地は中国やヨーロッパ、南アジアとされていて、日本においてもかなり昔から栽培化されていたとされます。ホウキギの栽培は、移植などが行われ、前の年に植えた周囲のものを使うのが良いとされています。ホウキギの採取は、果実が成熟する八月から九月頃にかけてが適しているとされ、採取したものは天日干しにて乾燥させ、その後、実とかすを分別します。尚、実は煮付けて食用にされることもあります。また、アカザ科に分類される箒木は、地膚子(じふし)と呼ばれる生薬名を持っています。これは果実部分のことを指しています。若芽は食用とされ、果実は食用と共に薬用に用いられます。

ホウキギ/薬草で期待される効能・効果

利尿作用、強壮作用など。利用する際は、水を用いて煎じ、これを一日三回に分けて飲用されます。