蕺草/ドクダミ[どくだみ]

ドクダミの概要

ドクダミは特有の匂いを有し、原産地を日本をはじめ朝鮮半島や中国などとしています。やや湿気の多い場所に好んで生息し、時にアスファルトを破って突出してくることもあります。日本薬局方にもその薬効が記されており、生葉を便秘及び尿意減少にとされています。また、古くからイネ科のハトムギなどと併用されてきた経緯が有り、尿道炎や膀胱炎、そして動脈硬化や高血圧の予防に有効と言われています。ドクダミは日本各地の湿地などに見られる植物で、成長すると凡そ三十センチ程度の草丈に育ちます。直立した茎は枝分かれし、心臓形をした葉を有します。その葉は暗緑色で互生します。また、一部、裏面において赤くなることもあります。ドクダミの花が咲くのは六月から七月にかけてで、花穂は四枚の総苞片に守られ、その総苞片は見た目が花びらに良く似たものとなっています。花穂は淡黄色をしていて、短く、そして小さいものとなっています。ドクダミに含有される成分では、ベンズアミド配糖体、ラウリンアルデヒド、フラボノイド配糖体、デカノイルアセトアルデヒド、そして花穂にはイソケルシトリン、葉部にはケルシトリンといったフラボノイド類があります。

ドクダミ/薬草で期待される効能・効果

強心・解熱・利尿・消炎・抗菌・緩下・排膿作用など。一般に、動脈硬化や高血圧症状といった生活習慣病、尿道炎、浮腫み、便秘、痔、浮腫み、そして吹き出物、水虫といった症状に対して、その改善目的で利用されます。全草を花が咲く時期に採取し、これを乾燥させて、水を用いて飲用されます。生葉は揉んで水虫などの患部に塗布され、葉を乾燥させたものは、水で戻して膿などの患部に貼り付けます。