アキカラマツの概要
アキカラマツは開花すると数個見られる花弁状の萼片が下に落ち、その後幾つか糸状をした雌しべを現します。紡錘形をした果実は数個現れ、その長さは凡そ三ミリ程度となります。夏の終わりから秋の初まり頃に、円錐状をした花穂を現し、これが小さな花をさかせ、その色は淡黄白色をしています。葉の先端は数箇所裂けていて、三出複葉、互生しています。一方、アキカラマツの小葉は扇形、倒卵状から楔形、と様々になっています。直立した茎は、上側で分岐し、成長すると凡そ九十センチ程度の高さになります。アキカラマツは多年生草本で、日本各地の山地や丘陵地などに見られます。アキカラマツは、日差しのよくあたる場所を好むため、栽培においても同様になります。水はけが良い場所で、春を迎えるころに種子をまきます。アキカラマツの採取は、夏頃が適していると言われていて、これは、この時期が最も伸長する時期でもあるからです。採取した秋落葉松は、水で洗浄後、天日干しで乾燥させます。
アキカラマツ/薬草で期待される効能・効果
食欲不振、食あたり、下痢止め、苦味健胃などに利用されます。一般には、一日三回に分けて、水で煎じた乾燥茎葉を飲用します。尚、長野県高遠町では、民間薬としてタカトウグサの名称で親しまれています。利用部位は、通常、茎葉となります。