蔓毒痛/ツルドクダミ[つるどくだみ]

ツルドクダミの概要

古くにその数が少なくなってしまった植物やその姿さえも消えてしまった植物、或いは外国から渡来したものが野生種となって自生している植物などがあります。原産地を中国とされるツルドクダミは、日本へは江戸時代以降に伝わったとされています。当時から、ツルドクダミは薬用として利用され、また、栽培も行われていました。今日では、その野生種がちらほら見受けられるようになっています。タデ科に分類されるツルドクダミは、つる性の植物となります。いわゆるドクダミのことを思い出す方もおられることと思いますが、ドクダミとツルドクダミは分類学上も全く異なる種類になります。ドクダミは、ドクダミ科に分類されています。ツルドクダミは、白っぽい花を秋が訪れる頃に開花させますが、葉の形状はいわゆるドクダミとよく似たものになっています。そのため名称もこれに由来するものとなっています。利用部位は、塊根(かいこん)となっていて、通常、滋養強壮や強精作用があるとされています。一般には粉末や煎じて飲用されるケースが多くなっています。尚、蔓毒痛は漢方の領域においても利用されており、何首烏(かしゅう)と呼ばれる生薬名を持っています。古くは不老不死に効くと言われていたそうで、重宝されていた経緯があります。

ツルドクダミ/薬草で期待される効能・効果

滋養強壮、強精作用など。一般に粉末状にしたものを一日三回に分けて服用されています。