ハマナスの概要
枝先に数個、花を六月から八月にかけて咲かせます。五弁花でその色は紅色をしています。ハマナスは芳香性を有し、果実は黄赤色をしています。数センチの直径を持ち、表面は通常無毛となっており、その形状は扁球形となっています。少ないものの、小さい棘(とげ)が見られることもあり、食味は酸味と共に甘味があります。叢生(そうせい)した幹を持ち、表面は密に生えた棘が真っ直ぐになっており、それと共に短軟毛が見られます。奇数羽状複葉となる葉を有し、三対した小葉を持ちます。その形状は楕円形で、葉脈にそってへこみが見られ、網状になっています。葉脈がへこんでる表に対して、裏は突出しています。また、緩やかな鋸歯が縁に見られ、葉柄に大形の托葉がほとんどくっついた形でみられます。ハマナスは鳥取県より北側、茨城県より北側、それぞれ日本海側、太平洋側において海岸の砂地などに見られます。また、バラ科に分類されるハマナスは落葉低木であり、鑑賞用にも栽培されています。一般にハマナスの栽培は、株分けにて行います。時期は秋頃で、前の年の地下茎から根茎を分けます。採取は、開花したものが適しているとされていて、陰干しにて乾燥させます。尚、ハマナスはマイカイと呼ばれる生薬名を有しています。これは浜茄子の花の部分に該当します。
ハマナス/薬草で期待される効能・効果
抗炎症作用、そして矯臭、矯味など。一般に、打撲やリウマチ、また月経不順などに対して、その改善目的で利用されています。利用する際は、茶剤として使います。