屁糞葛/ヘクソカズラ[へくそかずら]

ヘクソカズラの概要

ヘクソカズラは短い花序を夏が訪れる頃、現します。その内部は紅紫色をしていて、外は灰白色をした綺麗な花となります。花が終わると、球形果実へとなり、黄褐色で直径が凡そ五ミリ程度となります。蔓は茎から変化したもので、他の植物などへ絡み付いて伸長していきます。向きは左向きにからみつき、対生した葉を有します。ヘソカズラ全体から特有の悪臭を放ち、日本各地の草やぶなどに生息し、つる性の多年草となります。毛の存在及び、その大きさや光沢などによって変異も豊富になっています。ヘクソカズラの栽培は、播種にて行い、日差しのあたる場所が良いとされます。ヘクソカズラの採取は、果実を秋が訪れる頃にとり、直接使われます。

ヘクソカズラ/薬草で期待される効能・効果

主に、あかぎれやひび割れ、しもやけといった症状に対してその改善目的で利用されています。また、美肌に作用すると言われているため、化粧料としても使われます。肌をみずみずしくするとされています。一般には、外用として使われており、内用では利尿目的で用いられています。利用する際は、果実をすりつぶして、その液汁を直接患部に塗布します。また、化粧料ではエタノールやグリセリンなどを水と混ぜて使われてます。尚、脚気や腎臓病といった症状に対しては、煎じたものが服用されます。