藪椿/ヤブツバキ[やぶつばき]

ヤブツバキの概要

ヤブツバキは、まだ他の花が開花していない寒い時期に咲く花の一つで、その色は赤色になっています。真ん中には花粉を沢山つけていて、黄色くなっています。太く光沢のある深緑色の葉を花の周囲につけています。ヤブツバキの受粉は、小鳥などが媒介となって行われていますが、これはツバキに密が蓄積されているためです。通常、椿(つばき)と言われるものは、このヤブツバキのことを指していて、別名ではヤマツバキとも呼ばれています。北海道以外の日本各地の山野や庭先、沿岸部などに見られる常緑高木となります。ヤブツバキは成長すると凡そ十メートル以上に育ち、葉は互生し、柄が見られます。また、厚くてツヤが見られ、その色は濃い緑色をしています。ヤブツバキの花は、四月を迎える頃、赤色に咲きます。椿の漢字は、春に開花する木といったものに由来すると言われています。藪椿に含有される成分では、いわゆるツバキ油となるオレイン酸や、タンニン、ロイコシアニジンといったものがあります。

ヤブツバキ/薬草で期待される効能・効果

保湿作用、止血作用など。また、いわゆるツバキ油は、保湿に利用されています。一般に、ツバキ油のほか、出血症状である月経過多や鼻血といった症状に対しても、その改善目的で利用されています。利用する際は、花が咲く前の十二月頃が採取に適しているとされる花を採取し、これを煎じて服用されます。種からはツバキ油が抽出されるため、これは肌や髪の毛などに塗布され、細胞を乾燥から保護するとされています。