甘茶蔓/アマチャヅル[あまちゃづる]

アマチャヅルの概要

アマチャヅルはインドやマレー半島、東アジアなどにかけて見られる植物で、ウリ科に分類される蔓性(つるせい)多年草になります。小花を夏が訪れる頃から秋に渡って咲かせ、開花後は果実をつけます。このアマチャヅルの果実は秋の終わり頃にかけて黒色に成熟し、その形状は小型の瓜状になっています。葉部には、やや甘味が認められていますが、食用としては使われていないそうです。特徴としては、薬用人参(やくようにんじん)の成分と同じようなものが幾つか確認されており、このことから代替用としてアマチャヅルが薬用人参として利用され出したと言われています。当時は、多くの雑誌に掲載されたり、体験談を収集した書籍があちこちで見られるようになりました。一時期人気を呼んだアマチャヅルですが、次第に、その人気も失って行く事になりました。これは、薬用人参自体に含有される成分が、どのような作用メカニズムによってその薬効が生み出されるのかハッキリ証明されていないことに起因すると言われています。アマチャヅルの成分に、薬用人参のそれと同様のものが含有されているからといって、一概に同じ作用を生み出すとは考えられにくい点があったからだと推測されています。通常、薬草といえば、昔からその作用や効能の積み重ねと言うべき体験から導き出されたものであり、その結果、現代科学によって少なからず有効成分が確認されているもののことを指しています。甘茶蔓の場合は、一時期の人気から急に普及してしまった植物であるため、その作用や効能は、ハッキリされないままとなっています。

アマチャヅル/薬草で期待される効能・効果

中国においては、気管支炎や喘息といった症状の改善に有効とされる書籍が存在しています。