マンサクの概要
花を二月から四月にかけて開花させ、その色は鮮明な黄色をしていて、紐状に捩れた四枚の花から構成されています。マンサクは本州から九州、そして四国など日本各地の山地に見られる落葉小高木で、マンサク科に分類されています。先端の尖った葉を有し、花の時期が訪れる頃まで落ちないとされます。太平洋側にて見られる植物ですが、これに対して北海道、日本海側の山地で多く見られるマルバマンサクと言われるものもあります。こちらは、先端が尖っていない葉を持っています。シナマンサクは、十二月を迎える頃に暖地において開花させる花で、密に生えた軟毛を葉に有します。また、トキワマンサクやオオバ満作といったものもあります。いずれも作用の面において、大差ないとされています。栽培は、秋の終わり頃から春にかけて、排水のよい、半日陰にて植えます。採取は、葉が見られる時期が適しているとされていて、その際、天日干しにて乾燥させたものが薬草として利用されています。
マンサク/薬草で期待される効能・効果
止血・収斂・消炎作用など。これはタンニンが葉に含有されているためとなります。利用する際は、乾燥させた葉を、水を用いて煎じ、これをうがい薬として利用されます。適応症は扁桃炎などとなります。また、入浴剤として利用もされており、この場合、湿疹やあせも、かぶれなどが適応症になります。その他、揉んだ生葉を直接患部に当てて、止血用に使われたりもしています。