スギナの概要
スギナはどこにでも見られる野草の一つで、痩せた酸性土壌などにおいて生息しています。繁殖力は非常に強く、そのため人間の目に触れる機会も多くなっていたとされます。また、身近な存在であったため、古くからスギナの作用は知られていたとされています。別名ではツクシとも呼ばれていて、スギナの近縁種ではホーステールと言われる植物が存在しています。こちらは西洋ハーブの一つです。スギナは日本各地の道端や草地などあらゆる場所において普通に見られます。ツクシはいわゆる生殖茎のことで、胞子茎と呼ばれています。別名もこれに由来しているものと思われます。成長すると凡そ十センチ程度に育ちます。茎には数個の節が見られ、その節には褐色の薄い袴が見られます。その袴はつば状になっており、淡褐色の茎を有します。紡錘形をした胞子のうは、凡そ二センチ程度の長さになっています。葉の役目を有する栄養茎は凡そ二十五センチ程度の高さになり、枝を節から輪生させます。スギナに含有される成分では、シリカ、タンニン、苦味質、フィトステロール、エキセチンといったアルカロイド類、サポニンであるエキセトニン、そしてエキセトリン、グルテオリン、イソクエルシトリンといったフラボノイド類、また、ミネラル類であるマンガンやマグネシウム、カリウムといったものがあります。
スギナ/薬草で期待される効能・効果
収斂・消炎・鎮咳・抗菌・利尿・止血・解熱・鎮痛作用など。一般に、喉の異常や風邪、皮膚疾患、夜尿症、出血といった症状に対して使われています。葉茎は夏が訪れる頃に採取し、これを乾燥させたものが煎じて飲用されます。また、外用では冷湿布などの形があり、煎剤を利用します。