ヤナギタデの概要
辛味成分が含有されているため、ヤナギタデは非常に辛くなっています。そのため、刺身のつまや魚料理などの薬味としてヤナギタデが利用されることも多々あります。一方、茹でた葉には、辛味がないため普通に食することができます。世界中に見られるヤナギタデですが、日本料理などで利用されるのは、改良された品種が多いと言われています。ヤナギタデは日本各地の湿地帯など道端に見られ、成長すると凡そ五十センチ程度の高さに育ちます。葉は互生し、茎の上部に見られます。その形状は針状をしていて、枝の先っぽからは秋が訪れる頃に、花をつけます。見た目は穂のようで細かくなっています。そのまま伸長していくと、上側の枝は下に向いて垂れ、見た目はヤナギのようになります。口内においてヤナギタデを噛むと、ただれるほど辛いことに名称も由来しているとされます。また、枝が垂れることにも因んでいるとされます。柳蓼に含有される成分では、タデオナールやポリゴジアールといった辛味成分があります。
ヤナギタデ/薬草で期待される効能・効果
解熱・解毒・利尿・消炎作用など。一般に、浮腫みや発熱、打ち身や捻挫、そして虫刺されや食中毒に対しても、その改善目的で利用されています。利用する際は、煎じたものを打ち身や捻挫といった患部に直接あてて湿布されます。また、食中毒などには、煎じた葉部が利用され、飲用されます。その他、虫刺されなどには揉んだ生葉をそのまま患部に塗布されます。