紫式部/ムラサキシキブ[むらさきしきぶ]

ムラサキシキブの概要

ムラサキシキブの幹は直立し、非常に頑丈とされています。そのため、かつては金槌の柄に利用されていたと言われています。また、箸や杖などにも使われていたそうです。クマツヅラ科ムラサキシキブ属に分類されていますが、このムラサキシキブ属はその数、百以上とされており、一部が、南太平洋において漁獲に使われているそうです。これは、茎葉から搾り取った液汁を流して行われます。別名では、ムラサキシキミ、タマムラサキ、ミムラサキなどと呼ばれていて、ムラサキシキブは日本各地の庭先や山地などに見られます。成長すると凡そ四メートルに達するものも見られ、落葉低木となります。楕円形をした葉は、凡そ十センチ程度となっており、鋸歯が見られます。花は、葉の付け根部分に夏が訪れる頃、数多く開花させます。小形になっており、その色は淡紫色をしています。ムラサキシキブの果実は成熟すると紫色になり、秋頃に実らせます。その形状は球形になっています。紫式部に含有される成分では、フラボノイドやタンニンといったものがあります。

ムラサキシキブ/薬草で期待される効能・効果

抗菌・止血・収斂作用など。一般に、出血、痔、そして水虫などといった症状に対して、その改善目的で利用されています。利用する際は、生の葉を採取し、これをすり潰します。出来上がった液汁を患部に直接塗布されます。