アカメガシワの概要
アカメガシワは少し赤っぽく、黄褐色から暗灰色の幹を持ち、夏が訪れる頃に小さな花を枝先の穂から幾つかつけます。アカメガシワの雄花序は雌花序よりやや大きく、花数もやや多めになります。十月を迎える頃にアカメガシワの果実は成熟し、三つに裂けて黒紫色の種子を三個、現します。星状毛を密生させた若葉は、若枝と同じく鮮明な紅色で、形状は菱形から卵円形をしていて、先っぽは数箇所裂けた上に尖っています。腺体が分岐点に見え、三大葉脈を有します。長く互生した葉柄をつけて、赤っぽくなっています。アカメガシワは雌雄異株で日本では本州や四国、九州などの各地域でみられる落葉高木になります。その他、中国や台湾においても見られます。耐寒性はありませんが、日差しの当たる場所では成長が早くなり、栽培する場合は種子をとって巻きます。アカメガシワは温帯地域から亜熱帯地域の植物であり、樹皮は夏頃に剥がれ易くなります。赤芽槲の採取は六月から九月にかけて行われ、その際、水で洗浄した後、細かく刻んで天日干して乾燥させます。地方によっては、「アカガシワ」、「ゴサイバ」などと呼ばれ、一般に葉は夏頃に採取されますが、樹皮は秋頃となります。
アカメガシワ/薬草で期待される効能・効果
健胃・消炎作用、胃潰瘍及び十二指腸潰瘍の改善目的で利用されています。あせもなどには入浴剤として用いられますが、一般には水で煎じて飲用されます。尚、葉部はあせもなどに用いられ、樹皮は胃潰瘍及び十二指腸潰瘍などに使われます。