大毛蓼/オオケタデ[おおけたで]

オオケタデの概要

淡紅色をした花は穂に変化して垂れ、果実が花被に覆われています。その色は黒褐色で、直立した茎は成長すると凡そ二メートルに達します。オオケタデは約三センチ以上の径を持ち、一年生草本で大形の植物となります。葉の先端は尖り、その長さは凡そ二十センチ前後となります。その形状は卵形で、短い毛が両面に密生しています。長く互生した葉柄を有し、托葉は鞘状になっていて筒を形成し、太い茎を取り巻いています。オオケタデの原産地は、中国やインド、マレーシアとされていて、日本へは江戸時代以降に伝わったとされています。オオケタデの栽培は、観賞用となっていますが、今日では普通に野生化しているオオケタデも見受けられます。栽培は、特に行う必要はないとされていますが、これは前の年に生えた部分に、再度生えてくるためです。オオケタデを採取する際は、その都度、柔軟な生葉を選んでとった後、水を用いて洗浄してから揉汁を生成します。尚、タデ科に分類される大毛蓼は、漢方の領域では利用されていません。そのため、生薬名も存在せず、一般には民間薬として利用されているのみになります。

オオケタデ/薬草で期待される効能・効果

虫刺されやかぶれなど。蜂や毒虫にさされたケースにおいて利用されることが多く、採取した生葉を揉んでその液体を肌につけると痛みが緩和すると言われています。