ミシマサイコの概要
ミシマサイコは日差しのよくあたる日本各地の草地などに見られる多年草で、花は、夏と秋の間で開花させます。その色は黄色をしています。ミシマサイコでは、静岡県三島産のものがあり、これが質の良いものとされています。名称もこれに由来したものとなっています。薬草に利用されるのは根の部分で、柴胡(さいこ)と言われています。これはミシマサイコの生薬名であり、日本薬局方にもその記載が見られます。ミシマサイコの薬草としての歴史も非常に古く、神農本草経などにも記録が残っているとされています。現在、健康保険に漢方製剤が適用され出してから、非常に沢山の漢方薬が市場へ出回っています。この流通している漢方薬の処方では、子柴胡湯と言われる製品が非常に多い生産高を誇っていると言われています。この子柴胡湯を作っている薬草の中で主軸となっているのがミシマサイコの柴胡とされています。適応症状は、様々な臓器の炎症で、慢性肝炎を含め、ひきずった風邪などの症状に対して使われています。ただ、子柴胡湯はそこそこ体力を有する人に最適とされているため、体力があまりない人に対しては補中益気湯と言われる漢方薬が処方されます。
ミシマサイコ/薬草で期待される効能・効果
慢性肝炎、臓器の炎症、初期段階の風邪、喘息といった症状に対してその改善目的で利用されています。これらはいずれも漢方の領域において複数の薬草が配合された結果、生じる作用であって、単体の作用ではありません。また、三島柴胡を単体で使用されることもありません。多くは、漢方の領域において配合され、且つ処方されています。