玉蜀黍/トウモロコシ[とうもろこし]

トウモロコシの概要

トウモロコシはアメリカが原産地とされていて、新大陸発見当時には、現在見られる品種の多くが栽培されていたとされます。トウモロコシが日本へ伝わったとされるのは、1579年と言われていて、これは当時長崎へ渡ってきたポルトガル人宣教師によるものとされています。その後様々な使い方がなされてきましたが、本格的に日本でトウモロコシが栽培され出したのは、明治以降とされます。今日では、世界三大穀物の一つに数えられていて、コーン油やコーンスターチ、コーンフレーク、また飼料用としても使われています。トウモロコシの加工品では、菓子や練り製品などに用いられており、その他、化粧品や製紙、甘味料など様々な用途に使われています。別名では、「ナンバン」、「トウキビ」、「モロコシ」などと呼ばれており、トウモロコシの近縁種ではコーンと呼ばれるものがあります。こちらは西洋ハーブの一つとなっています。日本各地の畑などで見られ、ほぼ栽培されています。直立した茎を有し、成長すると凡そ二メートル程度に達する高さとなります。雌雄異なる穂を有し、雌性花と雄性花に分けられます。雌性花は、茎の真ん中辺りの葉の付け根の節に見られ、その数は二個前後となっています。雄性花は、茎の先っぽに見られます。玉蜀黍に含有される成分では、アルカロイド、サポニン、粘液質、メイシンといったフラボノイド類、アラントイン、リノール酸、そしてミネラル類であるカリウムやビタミンなどがあります。

トウモロコシ/薬草で期待される効能・効果

利尿・止血・血糖低下・排膿・強壮・血圧低下・コレステロール低下作用など。通常、習慣生活病である高血圧や糖尿病、尿路結石、膀胱炎及び尿道炎といった症状の改善目的で利用されます。また、シミやソバカス、肝臓及び胆嚢の異常、疲労、浮腫み、脚気といった症状に対しても使われます。