杜仲/トチュウ[とちゅう]

トチュウの概要

トチュウという言葉が広く知られるようになったのは平成に入ってからの話で、様々な体験談が言われています。例えば、神経痛が改善した、血圧の降下が見られた、風邪をひかないといったものです。このトチュウという植物は日本国内においては見られません。もともと名称は、杜仲といわれる中国人が杜仲を用いたところに由来しているとされていますが、詳細は、はっきりとしていません。あくまで言い伝えとなります。トチュウで薬用に利用されるのは誕生してから十数年経過した樹木を対象としていて、そのトチュウの樹皮が使われます。トチュウ科に分類される落葉高木で、生薬名もそのまま杜仲とされています。この杜仲の樹木は切断しようとしても白っぽい糸を出して、思うように切断できないと言われています。尚、杜仲茶(とちゅうちゃ)に薬用として利用されているのは杜仲の葉の部分で樹皮ではありません。ただ、含有されている成分は似たようなものになっているため、その作用も似たようなものになります。そのため、同じ作用が予測されています。

トチュウ/薬草で期待される効能・効果

薬用としては滋養強壮、利尿、高血圧、動脈硬化、神経痛、リウマチといった症状に対してその改善目的で利用されます。漢方の領域では、大防風湯に配合され、リウマチや神経痛に利用されます。尚、杜仲の葉の部分は医薬品とされていませんが、樹皮の部分は医薬品とされています。そのため、現時点では、許可がないと販売はできないことになっています。