ダイコンソウの概要
ダイコンソウの葉は地面周囲に発生し、長いものとなっています。また葉状の托葉が葉の基部にみられ、見た目は大根の葉によく似ているものとなります。成長すると凡そ四十五センチ程度の草丈に達し、花を夏が訪れるころに枝の先っぽへつけ、球形になって果実は集まります。別名では、「ダイコンナ」、「ノダイコン」とも呼ばれていて、ダイコンソウの近縁種ではアベンスと呼ばれる植物が存在しています。こちらは、西洋ハーブの一つとなります。名称は、ダイコンの葉に地面周囲の葉がよく似ている事が由来しているとされています。ダイコンソウに含有される成分ではゲインなどがあります。ダイコンソウは日本各地の山野に見られる植物で、古くから利尿作用を有することで知られていました。そのため、心臓病及び腎臓病に起因する浮腫みなどに働きかけると言われています。また、尿道炎や夜尿症などに対しても、その改善目的で利用されます。尚、バラ科ダイコンソウ属に分類される大根草は漢方の領域でも使われており、水楊梅(すいようばい)と呼ばれる生薬名を持っています。
ダイコンソウ/薬草で期待される効能・効果
止瀉・消炎・収斂・利尿作用など。通常、浮腫みや下痢、、夜尿症、泌尿器系の感染症である膀胱炎や尿道炎などにその改善目的で使われており、他にも鼻血や腫れ物、湿疹といった症状にも使用されます。花が咲く夏頃の根を採取し、これを乾燥させて煎じたものが飲用されています。また、外用では、煎剤を腫れ物や湿疹といった患部に流して洗います。