隈笹/クマザサ[くまざさ]

クマザサの概要

アジアで言う竹は、竹と笹に分類されています。筍(たけのこ)を覆う外皮が、成長するにつれて剥がれていくものが竹とされていて、一方、笹は生長しても外皮が外れません。いずれもイネ科に分類されています。タケは一般に、土の水分を非常に多く吸収し、それを葉から蒸発させています。そのため、タケが生えている周囲は、乾燥気味とされています。クマザサは別名で、ヤキバザサとも呼ばれていて、日本各地の山野や公園といった場所に、多く見られます。隈笹(くまざさ)は成長すると凡そ一メートルに達する高さに育ちます。長さが凡そ二十二センチ程度の楕円形の葉を有し、裏も表も無毛になっています。鮮明な緑色した笹のふちは、白っぽくなっています。クマザサの名称は、葉の縁が白色で縁取られているところに因んでいます。クマザサに含有される成分では、ビタミン類であるビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ミネラル類であるカルシウム、そして、クロロフィルや安息香酸、リグニン、パンフォリン、フラボン誘導体といったものがあります。

クマザサ/薬草で期待される効能・効果

消炎・解毒・健胃・抗菌・免疫賦活・利尿・抗癌作用など。一般には、習慣生活病である糖尿病や高血圧症状の改善、胃腸障害から引き起こされる便秘、口内炎といった症状に対してその改善目的で使われています。利用の際は、葉を乾燥させ、これを熱湯によって浸出させたものが飲用されています。