ワレモコウの概要
円柱状をした花穂が秋を迎える頃にワレモコウの枝の先へ現れ、花弁を有しない花が密につきます。その色は暗紅紫色をしていて、穂の上側から花は開花し出します。それが徐々に下へ移動していくことになります。そしてワレモコウは短い根茎を有し、少し肥大化します。直立した茎は上側で幾つかに分かれます。奇数羽状複葉となる葉を有し、数個の小葉を持ちます。その形状は卵状の楕円形から長楕円形をしています。また鋸歯も見られます。ワレモコウは北海道から九州に至る日本各地の野山などに生息し、多年生草本となります。栽培は、実生及び株分けにて行い、実生は、苗床に春が訪れる頃、播種します。その後一定期間育てた後、移植されます。株分けは年二回の秋と春になります。ワレモコウは非常に強い植物であることから土質に関係なく繁殖します。また、乾燥した場所は避けた方が良いとされています。これはワレモコウの根茎を太くするためとされます。吾亦紅の採取は、葉が枯れる秋ごろが適しているとされていて、採取したものは水を用いて洗浄し、その後天日干しにて乾燥させたものが薬草として利用されることになります。
ワレモコウ/薬草で期待される効能・効果
収斂作用、止血作用など。また、月経過多、吐血、喀血といった症状に対しても、その改善目的で利用されています。利用する際は、乾燥させた根茎を水を用いて煎じ、これを一日三回に分けて飲用されます。また、この煎液を冷却したものは、口内炎や扁桃炎といった症状に対して、うがい用に利用されています。