ジュズダマの概要
ジュズダマは長短不揃いの柄を有する穂状花穂を葉液から現し、これが八月から九月にかけてとなります。苞は硬くなっており、これに覆われた花穂を雌性小穂が出します。一方、苞を貫通して伸長し、雄しべを垂らすのは、雄性花穂となります。熟したジュズダマの果実を覆う苞はツヤのあるホーロー質へと変化し、その色は灰白色になります。卵形或いは球形の数珠状となっており、非常に硬いものとなります。関東では一年草で、冬に枯れますが、本来、大形の多年草となります。叢生(そうせい)した茎を持つジュズダマは、大株になるものも見られ、成長すると直立で凡そ一メートル以上に達します。枝の分岐は下側から生じ、葉はざらついて緑色になっています。その幅は二センチ程度で、細長くなっています。葉は互生し、下側は鞘になっていて茎を覆っています。卵形の実を持つハトムギなどは、ジュズダマの果実と似ていても、指で容易につぶれ、柔らかくなっています。また、ツヤもなく、薬草としての作用も違うものとなります。ジュズダマは原産地をアジア熱帯地域としていて、日本各地の小川などに野生種が見られます。
ジュズダマ/薬草で期待される効能・効果
神経痛やリウマチ、肩凝りといった症状に対してその改善目的で利用されています。通常、水を用いて煎じ、それを一日三回に分けて飲用されています。尚、イネ科に分類されている数珠玉は、漢方の領域でも利用されており、川穀(せんこく)と呼ばれる生薬名を持っています。これは非常に硬い種皮を除去したものを指しています。