青桐/アオギリ[あおぎり]

アオギリの概要

アオギリは七月を迎える頃に黄色の小花が枝先に幾つか咲き、秋が訪れると果実が四つに裂けて成熟します。硬い黄褐色をした丸形の種子は皺(しわ)を持ち、船のような形をした縁に幾つかつきます。大きな葉を持ち、互生した長い葉柄を有します。また、太めの小枝を持ち、幹をはじめ各枝は緑色をしているのが特徴になっています。日本では、奄美大島や沖縄などに見られますが、アオギリの原産地は中国としています。園芸用として利用されることが多くなっていますが、街路樹などに利用されている他、野生種も暖地において自生しています。漢方の領域ではアオギリの種子を梧桐子(ごどうし)と呼びますが、一般的には種子と共に葉も利用されています。アオギリ科に分類されるアオギリの栽培では、春を迎える頃、若枝を発芽する前に切り取って挿し木されるのが一般的です。また、寒い地域などでは青桐の育苗期に防寒して、その発育を保護します。採取されるのは、夏を迎える頃となり、その際、洗浄して陰干しされます。秋には種子を採取し、通常炒って貯蔵されます。

アオギリ/薬草で期待される効能・効果

高血圧症状の改善・浮腫の改善・コレステロールの低下作用など。また、種子は白髪の予防に使われたり、食べ過ぎによる胃痛や下痢といった消化器異常などの症状に対しても利用されています。一方、葉部は、水で煎じて飲用されています。