リンドウの概要
リンドウには昔から薬効があるとされてきて、根部は非常に苦くなっています。別名では「オコリオトシ」、「ニガナ」、「トウリンドウ」、「エヤミグサ」などと呼ばれています。近縁種ではゲンチアナと呼ばれるものがありますが、こちらは西洋ハーブとなります。リンドウは北海道以外の日本各地の日差しが当たる野山などに見られ、成長すると凡そ一メートル近くに育ちます。リンドウの蕾は太く、これを茎頂の葉腋に秋が訪れる頃、現します。また、白色や青紫色をしている花を開花させます。黄白色のひげ根状の根が地中において何本も伸長し、斜上或いは直立した茎を有します。その高さは五十センチ程度となっており、対生する葉を持ちます。茎を抱き柄は見られません。葉の縁はややざらついており、鋸歯は見られません。リンドウの栽培は、捲種及び挿し芽にて行い、採取は、十月から十一月が適しているとされています。その際、根を切ってしまわないように採取し、茎を除去し、その後水を用いて洗浄後、天日干しにて乾燥させたものが薬草として利用されることになります。竜胆に含有される成分では、ゲンチジンやゲンチオピクロシドといったものがあります。
リンドウ/薬草で期待される効能・効果
胆汁分泌促進・抗菌・健胃・腸管運動促進・消炎作用など。一般に、胃腸の障害である消化不良や食欲不振に対して、その改善目的で利用されています。利用する際は、乾燥させた根茎と根を使い、これを水で煎じて飲用されます。また粉末状にしたものも使われています。