ツユクサの概要
苞から花を六月から十月にかけて現し、その色は青色をしています。一花ずつ順番に開花させ、花の時期が終わると、黒くて丸形の種子を発生させます。ツユクサは日本各地の日差しの良く当たる畑や道端などに見られる単子葉の一年草で、ツユクサ科に分類されています。地面を這って伸長する茎は、斜めに立ち上がって、枝は沢山分岐しています。ツユクサの葉は互生し、先端は尖っていて細長くなっており、茎を覆っています。露の発生し出す頃から開花する花ですが、早朝に開いて、午後にはしぼみます。ツユクサの名称もこれに由来しているとされ、一日花となります。トンボナやボウシバナとの別名を持っていますが、これは青い花弁が虫の目を連想させるような感じであることと、帽子のように見えることに因んでいるとされます。古名ではツキクサと言われていた経緯があり、生命力が強く、古くは染料にも利用されていました。一般に青色の花が広く知られていますが、中には淡紫色や白花といったものも見られます。ツユクサを採取する際は、開花時期が適しているとされていて、その際地上部をとって水を用いて洗浄後、これを天日干しにて乾燥させたものが薬草として利用されています。
ツユクサ/薬草で期待される効能・効果
消炎作用など。含有される成分には、ミネラルをはじめ、タンニンやフラボンといったものがあります。利用する際は、入浴剤やうがい薬といった形で使われています。この場合、湿疹やかぶれ、あせもなどに入浴剤として利用されます。また、うがい薬では扁桃炎などが適応症となります。