白樺/シラカバ[しらかば]

シラカバの概要

シラカバの幹は細く、白色をしていますが、これは白色色素であるベチュリンと呼ばれる成分が含有されているためです。非常に薄い樹皮となっており、容易に剥がれるようになっています。若木は、淡褐色をしていますが、数年後に白く変色していきます。関東より北側の山野に見られる植物で、その他、カナダやヨーロッパなど、北側の地域に分布しています。木の幹に孔をあけて樹液が採取されることもあり、シラカバに含有される成分では糖質をはじめ各種ビタミン類やミネラル類といったものが豊富にあります。フィンランドなどでは、樹皮に含有されている成分を肌に浸透させるため、サウナにおいて背中をシラカバの樹皮でたたく習慣があります。日本においても育毛剤や化粧品などに使われており、これはシラカバの樹皮に肌を保護する働きがあると考えられているためです。シラカバの開花期は九月から十月にかけてで、この時期、茎は群生して凡そ百センチに達する高さにまで成長します。枝は分岐がよく行われ、葉の裏側は灰白色になっており、これは密生した綿毛があるためです。表面は緑色をしています。その他、白樺に含有される成分では、サポニン、ヒペロサイド樹脂、セスキテルペン、ベツリノール、ベツリン、フラボノイド誘導体、タンニン、ベツロペニチン酸などがあります。

シラカバ/薬草で期待される効能・効果

抗菌・胆汁分泌促進・収斂・利尿・鎮痛・解熱・止血作用など。一般に、通風や尿路結石、関節炎や浮腫みといった症状に対して使われています。また、感染症などにも有効とされています。葉は、夏が訪れる頃に採取し、これを熱湯で浸出させて飲用されます。また、乾燥させた樹皮は、煎じて飲用されます。