ナデシコの概要
ナデシコの花は、淡紅色をしていて、夏と秋の間においてまばらに分岐し、その上の方でつけます。筒状をした萼は細長く、対生する苞が基部にくっついています。五つの花弁を持ち、基部は細くなって萼筒内に見られます。先端は拡張し、分裂部は糸状になっています。地面に伏すこともあるとされる茎の基部は叢生し、膨らんだ節と対生した葉が見られます。茎葉はどちらも白っぽくなった緑色をしています。ナデシコは本州から九州そして四国にいたる日本各地の草原に見られ、ナデシコ科に分類されています。エゾカワラナデシコは、母種とされていて、本州でも北側、そして北海道などに分布しています。茎の基部に見られる苞は二対になっていて、先端が鋭く細くなっています。作用はナデシコと同等とされています。撫子の栽培は、高温多湿の場所を避け、風通しがよく、且つ日差しが良く当たる場所にて行われます。また、よく育った側芽を採取し、これを挿し芽します。採取は、花の時期が終わる頃で、この時期、果実は円柱形となり、先っぽが四つに分かれて種子が現れます。この種子は黒色をしていて、薬用に用いられます。
ナデシコ/薬草で期待される効能・効果
利尿・消炎・通経作用など。利用する際は、種子を水で煎じ、これを一日三回に分けて飲用されます。尚、妊娠中の方の利用は控えた方が良いとされています。