白詰草/シロツメクサ[しろつめくさ]

シロツメクサの概要

シロツメクサは通常、三枚の葉を有しますが、数は少ないものの四枚有するものも存在しています。四枚あるものは、「四葉のクローバー」と言われています。また、幸福の象徴としての意味も含まれており、三つ葉のクローバーは、愛情、信仰、希望を意味しています。シロツメクサはヨーロッパや北アフリカなどが原産地とされていて、現在、野生種も含め世界各地において見られるようになっています。日本へはオランダから江戸時代以降に伝わったとされていて、もともと輸入された医療機器の梱包充填材としてシロツメクサが用いられていたことに、名称も由来しています。別名では、オランダゲンゲ、ツメクサ、クローバーなどとも呼ばれていて、シロツメクサの近縁種ではレッドクローバーと言われる植物が存在しています。こちらは西洋ハーブの一つとなります。シロツメクサは日本各地の草地や道端などでも多く見られ、地上を這って茎は伸長していきます。葉柄は凡そ十センチ程度となっており、その先端には葉を三枚出します。開花期は五月から十月にかけてで、その際、球状に小さい花が何十個も集まって開花させます。白詰草に含有される成分では、クエルセチンといったフラボノイド類やタンニンなどがあります。

シロツメクサ/薬草で期待される効能・効果

去淡・鎮静・止血作用など。一般に風邪やそれに伴う痰、通風、吹き出物、出血といった症状に対してその改善目的で使用されています。全草を五月から十月にかけて採取し、これを乾燥させたものを煎じて飲用されています。