合歓木/ネムノキ[ねむのき]

ネムノキの概要

花柄は、夏を迎える頃、小枝の先っぽに現し、夕方が訪れる頃に開花させます。その色は淡紅色をしています。ネムノキは小さい萼を有し、筒状の花冠となっています。また上側だけ五つに裂けます。淡紅色をした雄しべの花糸は長くなっており、花の外側に突出しています。ネムノキはマメ科に分類されますが、同じ仲間の他の植物とは、花の様子が異なっています。葉は羽状複葉になっており、小葉を沢山つけています。この小葉は夜を迎える頃に閉じます。ネムノキは本州より南側で日本各地の原野などに見られる落葉高木となります。また、扁平をした果実は莢果となっています。ネムノキの栽培は暖地において春を迎える頃に種をまきます。もともとネムノキは熱帯地域の植物であるため、冷涼な地域を好みません。また日差しのよくあたる場所を好みます。合歓木の採取は、樹皮が剥がれ易くなる七月から八月にかけて行われ、その際、余分な粗皮を除去し、天日干しにて乾燥させたものが利用されます。また、樹皮を全て取り除いてしまうと樹木そのものが枯れてしまうため、枝部の樹皮を採取するのが薦められています。

ネムノキ/薬草で期待される効能・効果

強壮・利尿・鎮痛作用など。一般に、関節痛や腰痛といった症状に対して、樹皮を水で煎じたものが、一日三回に分けて飲用されます。また、煎汁が直接患部に塗布されることもあります。